【コラム】第44回 オフィスの空き室率
オフィスの空き室率が市区町村単位のスケールで公開されていますので分析してみたいと思います。(三鬼商事様HPより)
オフィスの空き室率の上昇がニュースなどで流れていますがデータを元に可視化してみたいと思います。ホームページより公開されている地域は、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡の6地域でした。これを、地名を元に場所に落として地図上で可視化してみたいと思います。
□大阪のオフィスの空き室率(2020年10月)
大阪市中央区に位置する船場がこのエリアで最も高く4.98%でした。それに対し、淀屋橋・本町地区は2.4%と船場の約半分ほどの割合でした。
□大阪 船場地区の空き室率の推移
2020年7月から4%台に上昇しており、オフィス需要が減少していることが伺えます。
□大阪 淀屋橋・本町地区の空き室率の推移
船場地区ほどではないですが空き室率は2020年6月より微増しております。
□船場地区と淀屋橋・本町地区の昼間人口は?
船場地区と淀屋橋・本町地区のおおよその位置で同心円1kmにて、昼間人口を比べてみたいと思います。札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡の6地域の中でも、いずれの地区も上位に位置しており、昼間人口は30万人を超えてきています。
船場の方が歴史は古く戦国期~江戸時代より、名前の由来通り船着き場として栄えていたようです。一方で、淀屋橋ですが、こちらは地下鉄御堂筋線淀屋橋駅の開業など歴史的には比較的新しい町のようです。オフィスの再開発の時期にもよりますが、淀屋橋・本町地区の方が2020年末現在においてオフィスの空き室率が比較的に抑えられています。
もともと淀屋橋の方が船場エリアに比べて梅田や新大阪に近く利便性がよく、サードパーティ的なレストラン・カフェも比較的多かったこともあり、空き室率が低かったようです。ただし、リモートワークが普及しつつある昨今で、また、オフィスの解約予告の通例が半年前ということを考えると2020年11月以降の空き室率の推移も引き続き注目していく必要があります。
参考)淀屋橋付近のサードパーティ場所のデータ
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