【コラム】第21回 飲食業界の現況
飲食の出店を支援する事業を営んでいる方とお話する機会がありました。まさにこの新型コロナウィルスによる影響を受けているところです。とあるメーカーさんになりますが、在宅勤務の浸透によって家庭用の商品の売れ行きは増加しているのに対して、業務用(飲食店用)はかなり売れ行きが減少しているようです。また、今年の3月からオープンするはずだったお店も開始時期がずれて7月以降になっているところもちらほらあるそうです。
こういった業界で一番痛手を受けているのが、中堅ぐらいの規模の事業会社さんだそうです。社員もそこそこ在籍していて、家賃もそれなりにかかるようで、小回りの効く小規模事業者とか、キャッシュの多めな大手事業者と比べると売上に対して、固定費もまずまずあり、出ていくお金が減らなければキャッシュアウトの瀬戸際のところもあるようです。
まさに大転換点の飲食業界ですが、今まではお客様に来てもらうことでおもてなしできて、それがお店の売上につながっていたのが、今は密になることを避けるために来てもらうことに全力を尽くせないのが悩みとなっているそうです。
□今までのお店の売上構成例
・カフェ500円 × 1日あたり100人来店 = 5万円お店の売上
□ウィズコロナの密を避けて席を間引きした場合の売上構成例
・カフェ800円 × 1日あたり50人来店 = 来店客4万円
・デリバリーかテイクアウト 商品X 500円 × 20人 = 1万円
これでデリバリーかテイクアウトを交えたメニューと売り方で、ようやく以前稼いでいた売上を確保できそう、との見込がつきます。(見込だけで実際にやってみたいとわからないところでもあります。)ちなみにデリバリー系のサービス会社の手数料の相場は商品価格の30%ぐらいだそうです。サービス会社もビジネスですのでそれなりの値段になりますね。
□今後の飲食業界の存亡のためのキーポイントは?
今後の飲食業界が生き残りをかけたキーポイントなどにも触れていただきました。飲食店のメニューですが家庭では食べられない味なので、今まで来店してまで食べに来てくれたお客さんがいました。一方で小売店の惣菜は、家庭以上の味ですが、飲食店未満の味でもあり、そこがキーポイントだそうです。飲食業界も小売業界と組んで、積極的に小売店の1スペースに飲食業界ならではの商品を置けば、ニーズはありそう、との見通しを示していただきました。スーパーの総菜に適しているのは、お寿司などだそうで、回転すし屋さんは軒並み打撃を受けておりますが、どこかのスーパーに併設して、お持ち帰り用の寿司コーナーでもできれば売れるとの読みだそうです。
各社生き残りをかけた営業はこれからも続く様相です。もしかしたら、この危機的な状況下で新たな飲食の業態が開発されて、来年の夏ごろに提供されているかもしれません!
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