【記事】第24回 店舗陳列・棚割りの基礎と売上実績【分野:小売り・メーカー・卸】
商品の売上に関係してくる店舗の陳列や棚割りの基本に立ち戻ってみます。商品のディスプレイ方法は様々です。何か目的の品を買いに来たけど、ついつい別の商品を手に取ってしまうことはありませんでしょうか?店舗では売上を伸ばすために様々な工夫や商品提案がなされています。
□サンプル店舗レイアウト
ここでは分かりやすいように著者の近所のスーパーをモデル化してみます。店舗の図の上部を北側とすると南西にメインの出入り口があり、南東にサブの出入り口があります。お客さんは通常メインの入り口から入って、店舗を回遊するように品をいろいろ見て、最後はレジに向かいます。矢印はお客さんの導線です。
□アイランド陳列(平台)
特定の商品や売れ行きのよい商品を訴求していきたい場合は、アイランド(平台)などに陳列します。あるいはクリスマス、ひな祭り、父の日、母の日、バレンタインデーなど特定のイベント関連の商品なども陳列します。店舗によっては駅弁キャンペーンと称して、地方の弁当を並べている店などもありました。商品のプロモ―ションなどは最適です。通常は出入り口付近など、お客さんの目の留まりやすい場所に配置されることが多いです。
□定番陳列
店舗の通常陳列の棚です。カテゴリーごとに基本として陳列してある商品棚です。お菓子、酒類、穀物、インスタント食品、日配食品などのカテゴリーごとに並んでいることが多いです。また、アイランドなどで一定期間キャンペーンしていた商品を元の棚に戻す際にも定番棚に置かれていきます。
□エンド陳列
通常は定番棚の両側に配置されています。カテゴリーごとに分かれた定番棚のすぐ近くにあり、目的をもったお客さんによってはアイランド陳列よりも売上につながる可能性があります。
これらの商品の陳列と売上に何か相関がありそうであれば加工したPOSデータの属性として、陳列方法を入れてみることをお勧めします。Aスーパーでは、関連カテゴリーのエンド部分に配置した商品の売れ行きがよい、といった傾向がみられるかもしれません。(関連記事:社内にPOSデータは眠っていませんか? POSデータの簡単エクセル加工法 )
スーパー名 | 商品 | 陳列方法 | 月間売上(万円) | 前月比(%) |
Aスーパーたちばな台 | 和菓子A | エンド | 80 | 120 |
Aスーパー市ヶ尾 | 和菓子A | 定番 | 40 | 98 |
Aスーパーあざみ野 | 和菓子A | エンド | 75 | 110 |
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