【記事】第19回 地域特性に応じた物件のアピールポイント【分野:不動産】
山手線に49年ぶりの新駅「高輪ゲートウェイ」が2020年3月14日(土)に開業されました。山手線と京浜東北線のすべての列車が停車するそうです。
駅のデザインはあの国立競技場を設計した建築家の隈健吾さんです。
品川駅、田町駅も近く周囲には企業や大学もあるので昼間人口は多めで平日の昼に人が多く集うオフィス街です。仮にこの近辺に不動産を開発して賃貸物件として貸し出すときの宣伝文句を考えてみたいと思います。オフィス街なので昼間人口が圧倒的に多く、商業統計の事業所数も多めです。
□物件のアピールポイントをどうするか?
□物件周辺の特性を効率的に把握する
物件を企画・開発したり、売り出したりする際のアピールポイントは周辺の地域特性に応じてだいぶ変わってきます。オフィス街であれば法人向けのオフィス賃貸物件であったり、駅前立地の利便性の良い場所であれば単身世帯向けの賃貸だったり、駅前立地のタワーマンションだったりを検討するでしょう。住宅地であれば、ファミリー向けの戸建て物件を企画します。これらはもちろん現地調査で把握できますが、基礎調査の段階で統計情報より読み解いていったほうが、より客観性は増します。
オフィス街 | 駅前立地 | 住宅地 | |
写真 | |||
分析 | |||
特徴 | ・昼間人口が圧倒的に多い ・事業所数は多め |
・1人世帯が多い ・昼間人口と夜間人口は同じぐらい |
・夜間人口が多い ・閑静 |
用途 | ・法人向けオフィス賃貸 | ・単身世帯向け賃貸 ・駅前タワーマンション |
・戸建てファミリー物件 |
□地域特性に応じた物件のアピールポイントの把握フロー
1.地域特性の基礎調査
2.現地調査による実地把握
3.物件の利用者像の設定(ユーザー像、ペルソナ設定)
4.アピールポイントのコンセプト立案
□住宅地をアピールしてみる
試しに閑静な住宅地をアピールしてみましょう。緑豊かで小高い丘の上にある丘陵地です。そこにファミリー世帯向けの戸建て住宅を建てて売り出そうとしています。30代~40代の夫婦と小中学生の子供がいる世帯をペルソナ設定しています。彼らは、少々通勤などが遠くても豊かな家族の時間を大切にする、という思いを抱いています。近所にはスーパーや学校、図書館などがあり、生活基盤は整っています。
いかがでしたでしょうか。似たような面積や間取りでも周辺の地域特性によって物件の魅力は様々です。立地特性に応じたアピールポイントの本質をくみ取って将来のお客さんの信頼を得ていきましょう。
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