【記事】第15回 POSデータの簡単エクセル加工法
スーパーのマスタデータと集計加工した牛肉のPOSデータが手元にあるとします。マスタデータには店舗ID、店舗名、住所などの情報が存在します。一方で、牛肉のPOSデータには店舗IDと商品別の月別売上情報、対前月の売上比などが存在するとします。マスタデータに住所の位置情報が存在するので、店舗IDをキーにして2つのテーブルをエクセルで簡単に結合して地図上で可視化してみたいと思います。(※サンプルのデータはすべて架空のものを利用しております。エクセルは2016を利用しています。)
□スーパーのマスタデータ例
□牛肉のPOSデータ例
□エクセルに2つのデータを取り込む
エクセル2016にて上記の2つのデータを取り込んでみたいと思います。
「データ > データの取得 > ファイルから > ブックから」を選択し、「スーパーマスタ.xlsx」ファイルを選択して、データの変換をクリックします。
その後、Power Query エディタが起動し、そのまま「閉じて読み込む」を実行します。同じような作業を「牛肉POSデータ.xlsx」に関しても実施します。
□2つのテーブルを店舗IDで結合させる
「クエリ > 結合」を選択するとマージ画面が表示され、マスタデータと牛肉POSデータが選択できます。また、結合するキー列も選択します。ここでは店舗IDをキーに結合してみます。結合するキー列は店舗IDのような英数字の文字列をお勧めいたしますが、用意が難しければ店舗名などの日本語の文字列などでも可能です。(ただし、日本語の場合は照合精度が若干落ちてくる可能性もあります。)
最後にOKをクリックしますとPower Query エディタが起動されます。牛肉POSの右ボタンをクリックしますと表示する列が選択できます。
OKをクリックして表示したい列を表示させ、「閉じて読み込む」を実行しますと2つのテーブルが結合された状態でエクセルに取り込まれます。
このマスタと牛肉POSデータを結合したシートをCSVに出力します。これらの一連の手順により、無事今回作成したい店舗ごとの牛肉肩ロース焼肉用の月間の売れ行きデータを作成することができます。
住所付きのCSVにデータを落とすことができれば商圏分析サービスで地図上に表現することができます。これをジオコーディング機能といいます。(参考記事:ジオコーディング機能に関して)
□作成した店舗ごとの牛肉POSデータの3月の売上金額で地図表現してみる
みなさまの手元にあって眠っているデータをうまくエクセルで加工してみてはいかがでしょうか。データを可視化して気づきを得て、自社商品やサービスの提案のためのヒントが得られるはずです。(関連記事:社内にPOSデータは眠っていませんか?)
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